様々な分野で大和を盛り上ようと活躍する人にスポットを当てる「Power of Bond」。第5回は市内中央林間在住で、やまと国際オペラ協会会長の長谷部浩士さん(59)。
シリウスが開いたオペラ文化の扉
兄の影響もあり、中学生の頃からクラシック音楽が好きだった。ミュンヘンオペラの来日公演は、感受性の高い中学生の心を揺さぶった。「声の力に圧倒。感動で飛び上がった」。
大学に入ると声楽の師匠に付き、個人的レッスンを受け、オペラ歌手の道を目指す。社会人になってからは、声楽団体・二期会に加盟する友人と、バリトン歌手・上江法明氏の指導を受けた。自らオペラ歌手として、仕事の合間を縫い、練習と公演に明け暮れた。
結婚後、居を構えた大和で、模索したのが本格的なオペラの上演。「箱」のない大和で不可能と思われた中、待望の芸術文化ホール建設のニュースが飛び込んで来る。「やっと環境が整う」。開館を翌年に控えた2015年、やまと国際オペラ協会を立ち上げ、代表についた。旧生涯学習センターで実施した会の設立記念コンサートは長年の人脈が活かされた。満を持して開かれたシリウス開館記念コンサートでは、一緒に「第九」を歌う市民を公募、大反響で幕を閉じた。
大和の街づくり音楽で貢献したい
来年1月にはオペラの良い所を集めた”ガラコンサート”が決定している。舞台に立つ市民合唱団には、あえて原語のまま歌ってもらい、その響きがもたらす音楽の美しさを感じてもらうことにこだわる。「オペラが文化として根付くまで、時間はかかるが必ず受け入れられる」と信じる。興味を持ってもらうため、様々な角度からオペラに関連した内容の文化講座を実施する。「文化を担う子どもたちに発信できたら」。夢は無限に広がる。
「リラックスできる至福の時」と話すのは理容室「Bond HONDA」での時間。「一味違った質の高い空間が大和で味わえる、こういう場所が大和にあるのは、それだけで地域貢献」と表現、「自身もそうありたい」とリスペクトする。髪型はお任せ。その時々に応じてカットしてくれる。今年1月のオペラ上演の前には、役柄に合わせた髪型にセットしてくれたそう。そんな信頼関係が、良いパフォーマンスを生む秘訣なのかもしれない。
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