8月に横浜市西区で発生した交通死亡事故を受け、県警は11月28日、横断歩道に接しているなど危険度の高い県内のバス停84カ所を公表した。該当するバス停は危険度の高い順に「A・B・C」に分類。市内では上草柳の「東原」バス停がB判定だった。
バスが「死角」生む
調査のきっかけとなった8月の交通事故は、横断歩道全体をまたぐ形でバスが停車した停留所付近で発生。バスを降車した小学5年の女児が、バスの後方から道路を横断したところ、対向車線を走ってきた軽自動車にはねられ亡くなった。バスの後方は対向車の死角になっていたとみられる。
県警では事故を受け、バスが停車すると横断歩道を一部でも塞いでしまう、信号機のないバス停84カ所を調査。交通量、過去3年の事故の有無、通学路に該当するか、などを加味して点数をつけABCで危険度を判定した。Aは9カ所、Bは32カ所、Cは43カ所だった。
B判定に該当した上草柳の「東原」は、大和上草柳郵便局や上草柳3丁目公園に接する場所に位置。大和駅方面に向かうバスが停車すると横断歩道の「壁」となり、対向車はバスの直後から横断する人の確認が困難だ。市はバスの直前直後の横断をやめるよう呼びかける看板を設置している。
通学には使用せず
この横断歩道は草柳小の学区内で、以前は通学路だった。しかし、地域のボランティアの提案で約8年前からは通学路から外している。
上草柳地域で2005年から毎日児童の登下校の見守り活動を続けている地域ボランティア「おかえりなさい運動の会」の峯一男会長(75)は「我々が見守りを続ける中で提案し、信号機のない横断歩道は登下校で使用していない。この場所は交差点もあり車が多方向から行き交うので危ないと感じる」と話した。
移設も含め検討
84カ所のバス停は、危険度の高い箇所から、各警察署がバス業者、道路管理者らと現地診断を実施。停留所や横断歩道の移設の検討も含め安全対策を検討していく。
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