第12回創作カクテルコンペティションで優勝した 鮎川 創(はじめ)さん 上草柳在住 30歳
愛と努力のマリアージュ
○…「狙ってはいましたが、小さい頃から優勝には縁遠かったので」と驚きの結果を安堵の笑顔で振り返った。大会1か月前からは「会社に内緒で」3日に1度しか家に帰らないほどの猛練習。影の努力が報われた。次の目標は2年に1度、キャリア10年以上のシニアバーテンダーで争われる創作カクテルコンペでの優勝。2年前に参加資格を得、昨年、西関東の支部予選を1位で通過して臨んだが「ボロボロに負けた」。優勝者に与えられる赤い「チャンピオンジャケット」。青と赤の両方に袖を通す「最初のバーテンダーになりたい」と静かに闘志を燃やした。
○…津久井町(現相模原市緑区)出身。中高時代は、かながわ駅伝のメンバーにも選ばれるなど「町の中だけですけど」中長距離で鳴らした。夏休みの家族旅行で出かけた「民宿のおばちゃん」の温かい対応が、接客業への道を志すきっかけだった。「接客業の最高峰はホテル」と、高校卒業後、観光専門学校へ。自身が感じた温かみが、横浜ベイシェラトンにあった。ベルマンを希望したが配属はスカイラウンジ。ただ先輩たちの所作や会話を見聞きするうち「格好いいなぁ」とすぐにバーテンダーに魅せられた。
○…お酒を供する仕事ながら実は下戸。「訓練すれば強くなると思っていました」と苦笑い。しかし「気持ちが解るので、アルコールが苦手な人や女性でも飲みやすいお酒が提供できる」と飲めないことを自身の強みに変えた。「ただ勉強には人一倍時間がかかりました」と当時を振り返った。
○…大和には半年前に転居してきたばかり。毎晩終電での帰宅にも関わらず、妻は何時でも起きて待っていてくれるという。「とても喜んでくれました」。取材中笑顔でも崩れなかった端正な顔立ちは夫婦の愛情で崩れた。
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