相模獣医師会の会長を務める 羽賀 哲さん オアシス動物病院(上草柳)院長 56歳
「小さな命」に寄り添う
○…大和・綾瀬・座間・海老名の4市22病院が加盟する、相模獣医師会のトップに就任した。動物の診療や病状にあわせた会員病院間の紹介はもちろん、小学校の飼育動物を通じた子どもたちの情操教育の指導など幅広く活動する。「会員の想いは、ペットとそのご家族が安心して過ごせるように、ということ。地域の皆さんのお役に立てるように協力しあいたい」
○…災害時のペット対応は、東日本大震災以降特に、重要な課題として認知されるようになった。同会は昨年、海老名市と「災害時等における動物救護活動に関する協定」を結んだ。「まだまだ手探り状態」というが、避難所の受け入れ体制の整備や怪我をしたペットの治療などを明記した同様の協定を他3市とも締結できるよう、思案を巡らせている。
○…生き物は昔から大好き。魚の養殖を志して水産系の大学へ進学。「魚だけでなく、もっと多種の動物をみたい」と獣医の道へ方向を変えた。自宅の1階に開いた動物病院には、犬猫のほかハリネズミやモモンガ、フェレット、ウサギなど様々な生き物が訪れる。時には、診療時間が過ぎた後に急患の対応をすることも。「多くの動物を診るには技術や知識も高めていかないといけない。毎日が勉強の連続で、ゴールはありません」と柔らかな笑顔の裏の、ストイックな一面を覗かせる。
○…「下手だし、あまり人には言っていないんだけど…」と頭を掻きながら打ち明けた趣味はウクレレ。獣医師会で知り合った先生の勧めで、「ギターよりも気楽にできそう」とはじめたのがきっかけだった。「家の中でも、アロハシャツを羽織ってぽろんと音を鳴らせば気分はもうハワイですよ」。暖かみのある陽気な音が、多忙な日々の疲れを癒してくれている。
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