2007(平成19)年9月27日、市役所の1階ロビーで教育委員会主催の企画展「心のふるさと徳之島『望郷の心象風景』」が開催された。作者は、市内福田在住の上当イトさん。イトさんは1907(明治40)年5月14日生まれで、満100歳を迎えていた。
作品展は、多くの人にイトさんの作品から元気やパワーを感じてもらえたら、と知人が「市長への手紙」で提案。教育委員会が自主事業として、個人には貸し出しができない市役所ロビーでの個展が実現した。
鹿児島県徳之島出身のイトさんは、昭和の初めに横浜市内で美容室を開業、60歳で故郷の徳之島に戻り、レコード店を経営していたが、80歳を過ぎた頃、娘や孫の住む大和市に移り住んだ。この頃からちぎり絵を始め、故郷・徳之島の風景を作品にしていった。
イトさんは3年後の10年5月にも渋谷学習センターで個展を開催。しかし、風邪をこじらせ、個展最終日の5月30日、帰らぬ人となった。最後の個展には4日間で1500人を超える来場者が訪れ、イトさんの作品から元気をもらっていた。
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イトさんが100歳を迎えた07年、大和市の人口は21万9464人で、100歳以上は33人だった。今年9月1日現在の大和市の人口は23万8673人で、100歳以上は88人となっている。
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