市内の公立小中学校で3月27日、卒業式が行われた。今年は新型コロナウイルス感染症の影響のため、簡素化。来賓や在校生の列席はなく、会場の体育館は換気のため扉を開け放ち、椅子の間隔をできるだけあけた状態で催された。
小学校は、午前中に卒業式が行われた。市内で最も多い164人が卒業する北大和小学校(藤倉秀明校長)では、卒業生は全員マスクを着用して式に臨んだ。
3月2日から一斉休業だったため、式の練習は登校日となった25、26日の2日のみ。それでも児童たちは大きな声で校歌を含む3曲を合唱した。
藤倉校長は「このような状況で大きく形を変えても、卒業を祝う気持ちはいつもと変わらない」と卒業を祝った。
卒業生が退場する際、サプライズとして、式に参加できなかった5年生が、事前に録音した合奏が流された。
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午後には中学校で卒業式が行われた。274人の生徒が卒業した光丘中学校(大谷一記校長)では、合唱を2曲から1曲にするなど式時間が短縮され、証書授与と合唱以外はマスク着用が推奨された。
大谷校長は「臨時休校により義務教育卒業の意味について考える時間が少なかったこと、また立派な姿を在校生らに見てもらえなかったことを申し訳なく思う」とあいさつ。また同世代は9年前の幼稚園卒園時にも、東日本大震災で卒園式が中止されたことに触れ「震災で奪われた子どもたちの分まで、一生懸命生き抜いてほしい」と激励のメッセージを送った。
生徒代表は「全国で中止が相次ぐなか卒業式を開催できたことに感謝したい。臨時休校によって仲間との大切な時間がなくなったことは悔しいが、これからの糧になると信じている」と涙ぐみながら話した。
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