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大和版 公開:2020年4月17日 エリアトップへ

コロナに負けず「子どもは元気」 放課後児童クラブのいま

教育

公開:2020年4月17日

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入学を祝う装飾がされた室内で遊ぶ子どもたち
入学を祝う装飾がされた室内で遊ぶ子どもたち

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、市立学校の休校が続いている。共働きなど家庭の事情で自宅での留守番が難しい小学生の受け皿となっているのが、放課後児童クラブだ。市内南林間で放課後児童クラブを運営する「地域家族しんちゃんハウス」(館合みち子理事長)では、事態収束の目途が付かない不安や感染リスクと戦いながら、子どもたちの生活と笑顔を守る人たちの姿があった。

総動員で対応

 2月27日。政府による突然の全国一斉休校の要請は市内の関係各所にも衝撃が広がった。「最初は学校が休みなら、放課後児童クラブも感染のリスクは変わらないので休みになると思った」と館合理事長は振り返る。しかし休校期間中も児童クラブは「開所」との方針を受け、同所では休校要請の翌日から時間を拡大。月曜日から土曜日の午前8時から午後7時まで、スタッフ総動員で体制を整えている。

「3密」避ける

 同所では子どもたちの感染のリスクを下げるため、「3密(密集、密閉、密接)」を避けた対応をしている。

 登録する67人の子ども全員を預かってしまうと「密集」状態になる可能性があるため、中・高学年の児童や保護者が在宅できる家庭には自宅待機を依頼。保護者の理解を得て約30人の預かりに留め、1人あたり1畳以上のスペースを確保した。

 また「密閉」を防ぐため窓や扉を開放。普段は子どもの声が近所迷惑にならないよう、防音、遮音設備を整えて声が漏れないよう努めているため、気を遣ったという。「近隣の方も我慢をして家にいる。感染対策とはいえ長期間に及んでいるので、子どもの声が反感を買わないか心配していた」(館合理事長)

 しかし、地域の対応は温かかった。苦情は一切寄せられず、子どもを預かっていると知ってマスクや消毒液などを寄付してくれる人や土曜日の「子供食堂」のために食材を提供をしてくれる人もいた。「事情を理解し、協力してくれる人がいる。本当に嬉しい限り」と館合理事長は感謝を述べた。

 一番対応に苦慮しているのが「密接」。子どもたちは1日2回程度の外遊び以外は室内での過ごし方を自由に決めるため、広いスペースがあっても密着はある程度目を瞑らざるを得ない。そのため、手洗いやうがいを徹底、昼食は全員が前を向き静かに食べる。預かり時は、全員を非接触型体温計で検温。送迎も、保護者は極力室内に入らず外で待機し、接触を減らしている。

入学祝い「まだ」

 緊急事態宣言の発出にともない、学校再開は大型連休明けの5月7日の予定。同所で預かる児童の中には、小学校に進学したばかりの新1年生も多い。室内では新入生を歓迎する装飾が施されているが、入学を祝う催しも、集合写真も撮れていない。ただ子どもたちは不安な表情を見せずに笑顔で毎日を過ごしているという。

 館合理事長は「子どもたちは至って元気。事態の一刻も早い収束を願いながら、子どもたちとスタッフの健康を第一に頑張っていくしかない」と前を向いた。

対面を避けて昼食
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