第1回モスクワ国際音楽オンラインコンクールでグランプリを受賞した 原田 怜さん 市内福田在住 15歳
感情を音にのせて
○…コロナ禍のなか開催されたオンラインコンクール。グランプリの受賞も「嬉しかったけれど、自信があったわけではなかったので実感が湧かない」と謙虚に語る。ピアノの練習は毎日欠かさず5時間。学校から帰宅して最初にするのは「集中するため」の昼寝。その後練習を始め、夕食を挟んで日付が変わるまで続ける。今は10月に控える学生音楽コンクールの本選に向け、ショパンの『バラード第2番』を練習中。戦争をイメージした曲で穏やかさと激しさの両方を併せ持った楽曲を「穏やかな部分で特に人の心を動かせるように弾きたい」。
○…ピアノを始めたのは4歳から。姉が始めたのを見て自分もやってみたいと思った。母がピアノ講師で、家にはピアノが5台もある音楽一家。幼少からさまざまなコンクールに出場し、小学3年のときに大賞を受賞した『かながわ音楽コンクール』は「信じられないくらい楽しく弾けた」と印象に残っている。小学生から中学生になるにつれ、自分の弾きたいイメージが浮かんでくるようになってからは、さらにピアノが楽しくなった。今回のコンクールで演奏したシューマンの曲は「光が差してくるようなフレーズが好き」と目を輝かせる。
○…好きな教科は美術。小学6年まで絵画教室に通い、今でも絵を描くのが好き。林間学校では栞の表紙を自ら進んで描いた。自然をモチーフに盛り込んだ鉛筆画。「絵は光と影の表現ができるのが面白い。音楽でもそれができたら」。
○…将来の夢は「人の心を動かせる」ピアニストになること。「20歳になったらドイツに留学して、教会など現地の建物からも音楽のヒントを得たい」と意欲的に語る。夢へのステップとして全国大会出場を目指す。
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