来週20日に就任式を迎える米国のバイデン次期大統領。就任すれば、歴代最高齢となる78歳の大統領だが、そのバイデン氏と同世代で、「大和のバイデン」と称する夫婦が大和市にいる。大和駅近くの新橋通り商店街で茶葉販売「渡邉園」を営む梅田(うめだ)秀雄さん(76)、安代さん(75)夫妻だ。
妻・安代さんは、地域で「サッカー大好きおばさん」として有名な存在。W杯に出場する日本代表を応援に現地まで応援に駆けつけるほど。「もう『おばさん』って歳ではなくなってきたから、(梅田を音読みして)これからは大和の『バイデン』でいこうと思って」と笑う。
渡邉園は1968(昭和43)年に開業。静岡県出身の安代さんは、都内の服飾系の専門学校に進学し上京、当時駅員をしていた秀雄さんと出会った。やがてふたりは結婚を考えるも、両親は猛反対。安代さんの実家は、藤枝市で100年以上茶葉を販売する老舗で、安代さんはその長女だった。専門学校を卒業後2年ほどは実家に戻ったが、両親の反対を押し切り、結婚。実家の茶葉倉庫が大和市にあったことから、店を開くことにした。「結婚してもそのままでは食べていけないから、そこでお茶を売ればいいんだって」。
夫婦2人3脚で繁盛店に
数年後には、秀雄さんも鉄道会社を退職し、ふたりで店を切り盛りするようになった。秀雄さんは、「寿司屋へ外商に行ったり、他店にも卸したりしてね。最初の頃、わからない事は毎日のように義父に電話して聞いていたね」と振り返る。数年後には、大和市を代表する繁盛店に。銀座通りと新橋通りに2店舗を出店し、駅まで続く長蛇の列を作った。現在も年2回の売り出しの際には多くの人が並ぶ。
細かいことは気にせず、お祭り好きで明るい性格の安代さん。様々なアイデアを思いつき、着実にこなしていく秀雄さん。「どちらかといえば、私がトランプで、主人がバイデンかしら」。
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