大和市は、保育所等の周辺で園児の散歩など園外活動の安全を確保するため「キッズ・ゾーン」を新設する。園外活動の頻度が高い6カ所に設置される予定で、やまと公園周辺には1月末までに設置される。キッズ・ゾーンを設置するのは県内初。
キッズ・ゾーンは、2019年5月、大津市で歩道を歩いていた園児らが車同士の衝突に巻き込まれ死傷した悲惨な事故を受けて、国が同年11月に、交通安全対策の一つとして創設したもの。小学校の通学路に設けられている「スクールゾーン」に準じたもので、保育所等の半径500メートル以内の範囲に設置され、運転者に対して園児の通行を注意喚起する。全国の自治体で設置に向けて動きが進んでおり、神奈川県内では大和市が初の設置となる。
やまと公園周辺3地点から設置
大和市では事故直後に、歩道のある道路の交差点を対象に調査。同年9月には、未就学児が日常的に集団で移動する経路を保育施設の関係者、市ほいく課、市道路安全対策課、警察で合同点検し、対策が必要な52カ所にラバーポールや路面標示の設置を決定した。
「キッズ・ゾーン」は、中でも園外活動の頻度が高く、道幅が狭く歩道のない6カ所について、標示の位置を検討し、10地点の路面に文字を塗装する。
1月末までに設置されるのは、やまと公園周辺で、大和駅から近く、半径500メートル以内に保育所が10施設ある場所。公園周辺の3地点に設置される。市ほいく課では、「駅周辺の都市部型の保育所は園庭がない場合が多く、日常的にやまと公園を散歩のルートとして利用している。今年4月には、公園隣に預かり保育を行う送迎ステーションも開所することから、この場所を一つ目に選んだ」と話す。残りの7地点は、来年度以降に順次整備していく。
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