接種のシミュレーションの様子
大和市は２月19日、新型コロナウイルスのワクチン集団接種の会場運営シミュレーションを、接種会場の一つとして予定している保健福祉センターで実施した。
この日のシミュレーションは、接種対象者役として事前に声をかけられた市民41人が参加。接種対象者が会場で密にならないよう、市職員が55人体制で、入口での検温から受付、予診票の記入、個別ブースでの接種、経過観察までの流れを確認した。参加した西鶴間在住の鵜飼武さん（80）は、「実際の流れが経験できて貴重な体験。ここまで慎重に準備して行うなら受けたい」と接種に前向き。同じく西鶴間在住の蕪木淳子さん（76）は「会場内の移動距離が長い印象だが、密を避けるには仕方ないかな」と語った。
シミュレーションを終え、ワクチン接種担当の大澤美穂子課長は「動線の確認など、比較的スムーズにできた」とコメント。保健福祉センターでは、１日で１０００人近い人が接種する可能性もあり「シミュレーションは元気な方が多かったが、本番では様々な健康状態の方が来るので、その時の対応が課題」と気を引き締めた。
新たに｢別動隊｣導入
大和市は、市内の各医療機関による｢個別接種｣と、公共施設を活用して行う｢集団接種｣に加え、接種対象や日程を限定して接種を行う｢別動隊｣を織り交ぜた｢大和モデル｣を構築すると発表した。
｢別動隊｣の対象は、周囲に医療機関が少なく、公共交通機関を利用し難い地域の高齢者。県営いちょう下和田団地やＵＲ上和田団地などを想定。日数を限定して調整を進めている。高齢者の優先接種終了後は、ベテルギウスを会場に、外国籍の人の接種に対応する。
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