不整脈で倒れ、適切な救急処置で一命を取り留めた中央林間在住の戸澤章さん(72)が、市消防本部へ感謝の気持ちとして、救急車の購入費用3894万円を寄付した。22日には、消防本部消防訓練センターで寄贈式が行われ、納車された救急車を前に、板鼻一弘消防長から戸澤さんに感謝状が手渡された。
戸澤さんが体調に異変を生じたのは、一昨年2月の午前4時。自宅の寝室で意識がもうろうとして倒れ、妻・眞理さんが119番した。現場に駆けつけた救急隊員が、心電図の乱れや血圧の低値などの症状を確認。緊急搬送が必要な状態だと判断し、酸素吸入などの処置を行いつつ、第三次救急医療機関の北里大学病院に搬送、無事一命を取り留めた。
寄贈式で戸澤さんは、「今生きているのが不思議な気分。助けてくれた救急隊員には感謝してもしきれない。これからも気持ちを新たに頑張りたい」と涙ぐみながら語った。板鼻消防長は「こうして戸澤さんが元気になった姿を見ることができて嬉しく思う。戸澤さんの思いを活かしていきたい」と感謝を述べた。
寄贈された救急車は、出動件数が市内で最も多い北分署に配備。最新の機材を積み、運転席と処置スペースに感染対策の仕切りが付いている。
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