白抜き文字で「新型コロナワクチン関係書類在中」と記載された黄色い専用封筒。視覚障害者のための2次元コードや外国人市民のための外国語表記もなされている
大和市は4月16日、新型コロナワクチン接種券の発送について、専用の封筒で年齢別に発送すると発表した。75歳以上には4月19日に発送。接種の予約は、85歳以上が5月6日(木)から始まる。
発送・予約も年齢別細分化で、混乱防ぐ
「ワクチン封筒」と名付けられた封筒は、黄色い角形2号。新型コロナウイルスのワクチン接種に必要な接種券入りの封筒の他、予診票、説明書、医療機関の一覧など、ワクチン接種に関連するものが全て同封される。
これは接種券とその他の書類を別々に送付することで接種の全容が把握しにくい市民の戸惑いや、一般的な郵便物と混在してしまう懸念を払拭するため、一つの封筒にまとめて郵送することになった
封筒には、視覚障害者などに音声案内を行うことができる2次元コード「ユニボイス」が掲載されるとともに、コードがあることを示す切り欠き加工が施してある。また外国人市民が多く住む大和市の特性を踏まえ、接種に関する説明書を、英語、スペイン語、中国語、ベトナム語、タガログ語で表記している。
予約は当初電話のみ5・24〜ネットも〇
なお封筒の発送と予約の受付は、年齢別に分けて実施される。 これは6万人いる大和市の65歳以上の市民に一斉に封筒を発送した場合、コールセンターへの問合せが殺到することを防ぐため。発送は、まず約3万人いる75歳以上の人からで、すでに4月19日に発送された。このうち、85歳以上の人の予約を5月6日(木)から受け付ける。受付けは当初、コールセンター(【電話】046・260・0900)の電話予約のみ。接種は5月17日(月)から始まる。当面は、保健福祉センターでの集団接種のみとなる。
75〜84歳の申込みは5月24日(月)から。24日からはインターネットの予約も受付ける。接種時期は未定。65〜74歳は、5月下旬の発送を予定しているが、接種時期は同様に未定だ。なおコールセンターの予約は平日のみ。土日祝日は受付けない。
接種は高齢者施設からワクチン余剰柔軟対応
大和市に最初に供給されるワクチン(1箱=975回分)は、県の意向を踏まえ、高齢者施設で優先的に使用される。接種は4月21日から順次実施される。対象は介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)が3カ所、 介護老人保健施設が4カ所、 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)が14カ所 となっている。
なお、ワクチンを廃棄にしない取り組みとして、接種会場で当初の接種予定分に余剰が生じた場合は接種会場を担う医療従事者または 保健師にワクチンを接種する。 また、日々継続して余剰ワクチンが出るような状況も想定し、キャンセル待ちなどの仕組みも、検討するという。