神奈川大和阿波おどり実行委員会(長谷川雄一実行委員長)は4月23日、実行委員会を開き、当初7月24・25日に開催予定だった「第45回神奈川大和阿波おどり」を11月6・7日に延期すると発表した。7月11日開催予定だった「ぞめき」は中止となった。
最終判断は8月
延期の判断は、実行委員会の前に行われた3役会で決定した。2年連続中止の可能性もある中、阿波おどりの灯を消さないための苦肉の策として11月6日(土)・7日(日)の延期開催となった。ただし盛夏から初冬へと季節も代わるため、開催時間などは依然調整中。また新型コロナの感染状況も予断を許さないことから、最終判断は8月に下されることが発表された。
一方、シリウスのメインホールのステージで演舞を披露する「ぞめき」は来年2月23日(祝)の開催を検討していたが、連部会(梅澤宏之郎会長)から踊り手の確保が難しいとして、中止が決まった。実行委員会では代替の企画を検討するとしている。
人・金…課題山積
開催日が4カ月延期となったが、決してスケジュールに余裕はなく、課題も山積する。
協賛金集めは、見切り発車の中、コロナ禍での不況が追い打ちをかける。栗城健副実行委員長は、クラウドファンディングも検討したいと協力を呼び掛けた。
またボランティア集めもコロナ禍が大きな影を落とす。毎回200〜300人がボランティアとして参加している阿波おどりには、一般応募者や協力企業、参加連などの関係者の他、光丘中学校や市内の県立高校、柏木学園の生徒が協力していた。ボランティア委員会の市川典子委員長は、「コロナ禍でのボランティア参加は、学校側も躊躇するのでは。関係者の家族も含め、自分たちでやるしかないかもしれない」と肩を落とした。
躍り手も大変だ。新橋連の武井康時連長によると、あずま連、新橋連、蜻蛉連は3月末から週に1度、合同で鳴り物の練習を始めている。新橋連は昨年の2月から中断していた練習を、5月下旬からようやく再開するなど少しずつ「阿波おどりのある日常」を取り戻しつつある。7月下旬に山下公園で開催予定の阿波踊りイベントへの参加を目標に、モチベーションを高めていくが「こんなに休んだことがなかったので、従来のパフォーマンスができるか」と不安を口にする。
この日の実行委員会では、毎年8月に山梨県大月市で開催されている阿波踊り大会が「屋内・無観客」で開催されることを聞き、「現実を考えると辛くなる」(武井さん)と本音を吐露した。
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