大和市議会の臨時会が5月7日開かれ、4月に辞職した金子勝氏の後任の副市長を選任する人事案が上程され、かつて市政策部長などを務めた小山洋市氏が選任された。
小山氏は、市内鶴間在住の62歳。1983年に大和市に奉職。広聴相談課長、財政課長、政策部長などを歴任し、2020年に定年退職。この4月まで市社会福祉協議会に勤務していた。任期は5月10日から2025年5月9日までの4年間。
議長吉澤氏、副議長に古谷田氏
臨時会では正副議長の辞職に伴う選挙も行われ、新しい議長に吉澤弘氏(59、公明党)が、副議長には古谷田力氏(52、明るいみらい大和)がそれぞれ選出された。
吉澤氏は市内西鶴間在住。2007年の市議選で初当選。現在4期目。これまでに副議長、監査委員、各常任委員会の委員長、基地対策特別委員会の委員長などを歴任している。
古谷田氏は上草柳在住。11年の市議選で初当選。現在3期目。文教市民経済常任委員長、監査委員等を歴任している。
また監査委員には青木正始氏(53、自由民主党)が選任された。
新しい常任、特別委員会の所属委員も決定した。各委員会の所属は以下の通り(敬称略、◎は委員長、○は副委員長)。
▽総務常任委員会/◎中村一夫、○福本隆史、木村賢一、吉澤弘、赤嶺太一、野内光枝、大波修二
▽厚生常任委員会/◎佐藤正紀、○堀口香奈、小田博士、平田純治、金原忠博、布瀬恵、町田零二
▽文教市民経済常任委員会/◎河端恵美子、○国兼久子、古木邦明、小倉隆夫、山田己智恵、山本光宏、高久良美
▽環境建設常任委員会/◎鳥渕優、○安藤博夫、井上貢、青木正始、山崎佐由紀、古谷田力、石田裕
▽議会運営委員会/◎木村賢一、○井上貢、中村一夫、鳥渕優、河端恵美子、赤嶺太一、町田零二、布瀬恵、堀口香奈、大波修二
▽基地対策特別委員会/◎小倉隆夫、○古木邦明、福本隆史、金原忠博、鳥渕優、吉澤弘、山本光宏、布瀬恵、野内光枝、古谷田力、高久良美、大波修二
市長パワハラ問題受け、委員会紛糾
臨時議会の前に開かれた議会運営委員会では、同日の神奈川新聞朝刊に掲載された、金子氏に対する大木哲市長のパワーハラスメントに関する報道を受け、副市長人事案の取り扱いについて、議論が紛糾した。
石田裕委員は「報道の真偽も含め、議論する必要がある」と本会議での質疑を求め、堀口香奈委員も「報道を受け、金子氏がなぜ辞めたのか明らかにしないままでは即決できない」と何らかの説明が必要と迫った。
休憩を挟み、井上貢議長から「今月中に議会運営委員会を開き、報道の事実関係を明らかにするための組織を速やかに設置する」ことで収束。報道と副市長人事案を切り分けて審議することが決まった。
市側は全面否定
委員会後の本会議では人事案件に対する質問を事前通告していた小田博士市議が登壇。大木市長に、金子氏辞職の経緯と理由について答弁を求めた。答弁には齋藤園子総務部長が登壇。大和市でハラスメントに関する相談があった場合、該当する職員らに事実確認を行うことになっているが、大木市長就任以来14年間、そのような相談はなかったこと、また金子氏からパワハラを改めるようにという進言もなかったと答弁。報道を全面否定した。大木市長自身は答弁に立たなかった。
金子氏「議会に期待」
金子氏は本紙の取材に対し「言った、言わないの水かけ論になるので、行政や市長を監視する役割の議会に期待する。今回のことで、職員が声をあげる機会となり、職場環境の改善につながれば」と語った。
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