静岡県熱海市で発生した土砂災害で、大和市消防本部は神奈川県の緊急援助隊に隊員4人を派遣。7月10日から12日まで行方不明者の捜索活動にあたった。
大和市消防は、県が編成する緊急消防援助隊神奈川県大隊第4次派遣隊に、柴田隆仁消防指令補を部隊長とする消防隊員4人と車両1台で参加。10日午前10時に消防学校(厚木市)に合流した後、午後3時30分に現地入りすると早速捜索活動に着手。翌日からは午前4時に起床し、7時前から作業に当たった。
不明者見つからず 無念
救助犬の反応を頼りにポイントを絞って捜索活動は難航した。
奥川周平隊員は「テレビで見聞きしていたが、想像をはるかに上回っていた」と現地の様子に唖然。重機が入らないため、腰まで埋まるほどの泥の中、がれきや泥をバケツリレーで運び出すなど手作業での捜索に。2次災害の恐れもあり、幾度となく中断も余儀なくされた。
追い打ちをかけたのが連日の猛暑。初日は最高気温36度を記録し、胸まである胴長靴に汗がたまるほどで、隊員たちを苦しめた。
内薗寛陽隊員は、2019年の台風19号での経験から、肘まである長手袋を装備するなど「土砂災害の経験が生かせた」と語った。
13日時点でいまだ17人が行方不明のまま。村山雅志隊員は「行方不明者を見つけられず、無念な思い」と肩を落とした。
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