「かながわSDGsパートナー」に選ばれている株式会社ケイ・システム(小島啓義社長/本社・下鶴間)と株式会社大和シルフィード(大多和亮介社長/本社・深見西)が、SDGs促進のための事業を投資で応援する「かながわSDGsアクションファンド(以下AF)」を初めて活用する。SDGsに積極的に取り組む両社の姿勢に対する支援が期待される。
「かながわSDGsパートナー」は、神奈川県が県内でSDGsを推進している企業を公募、審査の上登録しているもの。これまでに504の事業者が認定を受けている。登録のメリットとして、県からの融資が受けられたりパートナー企業同士のマッチング支援などがある。
AFは、神奈川県とミュージックセキュリティーズ株式会社が2020年10月に協定を提携し、立ち上げたもの。AFの特長は、出資者に配当や出資者特典などが生まれる経済的リターンに加え、対象事業が目標に達することで社会貢献につながる社会的リターンを目指す「インパクト投資」であること。達成状況は具体的な指標の下、定期的に公開される。
ゴミ減量に貢献ケイ・システム
株式会社ケイ・システムの「神奈川発ゴミの見える化革命DXファンド」は、プラスチックや紙など資源別に分別されたゴミ箱の下にクラウドシステムにつながった計測器「企業の体重計」でゴミを自動計量し「見える化」することで、ゴミの減量やリサイクル率の向上につなげようというもの。同社のシステムは「廃棄物のリユース・リサイクル率65%」が目標に掲げられていた今夏の東京五輪・パラリンピックの競技会場でも導入された実績を持つ。
システム導入にはコストや手間が少なく、企業にとっても廃棄物管理をデジタル化することによる経営の効率化に加え、SDGsの推進という社会的責任をアピールすることも期待できる。
女性の健康課題に大和シルフィード
女子サッカークラブ・株式会社大和シルフィードの「女性アスリートヘルスケア改革応援ファンド」は、女性アスリートを抱えるクラブの知見を活かし、企業向けに女性のヘルスケアやマネジメントに関するセミナーの開催など女性特有の健康課題の解決を通して女性が働きやすい社会環境整備を目ざすというもの。
投資額は両社とも1口3万円(別途取扱手数料2400円)。募集総額は1002万円。募集は8月24日から始まっており2022年2月28日まで。集まった資金は事業計画の目標達成のために使用される。5年後の目標達成時には「ゴミDXファンド」の分配金は3万9191円、「女性アスリートファンド」は3万3637円を見込む。
ファンドの詳細および投資は特設サイト(https://www.securite.jp/kanagawa)から。
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