新しく大和税務署の署長に就任した 冨山 健さん 横浜市在住 60歳
縁のある大和で有終の美
○…7月の署長就任時はまだコロナ感染が猛威を振るっており、「お互いに感染させてもいけないので」と税務関係団体との交流もままならなかった。11月11日から17日は「税を考える週間」だったが、啓発イベントも実施できず。「まずはできることをやっていく」と気を引き締めた。
○…山形県酒田市出身。スポーツが得意で「通信簿は体育だけ5であとは3だった」と笑う。地元は軟式テニスが盛んで、中学では県準優勝。高校は強豪校へ進学した。雨の日以外、日が暮れるまで練習づけの毎日で「暗くなるとボールに石灰をまぶして練習していました」と懐かしそうに振り返った。
○…高校の先輩の薦めなどもあり税務職員の試験を受け、東京税務局に採用された。明治時代は酒税が大きな税収源だったことから、国税庁の組織内に置かれていた醸造試験場にも3年勤務。酒米や酵母の研究に携わったり、杜氏の技術に触れたりと、今ではできない経験もした。昨年度、初めて地元山形での勤務を経て、大和税務署へ。1992年以来2度目の赴任で、当時は厚木税務署から分割される際の設立準備委員として携わった。プレハブの建物で、開所の準備や近隣住民への説明会などを行った。来年定年を控えており「とても感慨深い。大和には縁があったのだと嬉しく思う」と微笑んだ。
○…社会人になってからはテニスラケットをバットに持ち替え、ソフトボールチームに所属、30年近くになる。若い頃は4番センターでチームの3冠王。「今はセカンドで6、7番くらいかな」と苦笑い。「身体が資本」と休みの日にはウォーキングでも汗を流すなど体力維持に余念がない。家で3匹の愛猫と過ごすのが、心休まる至福の時だそうだ。
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