6月1日付で県宅地建物取引業協会県央東支部の支部長に就任した 下郡山 永一さん 58歳
覚悟決めた「必殺継承人」
○…大和・海老名・綾瀬市内の不動産業およそ350社が加盟する大所帯の舵取りを任された。「これまで色々な組織の役を経験してきたが、これだけ大きな団体でトップを務めるのは、初めて」と引き締まった表情。「県央東支部を次代にしっかり繋いでいくことが使命」と強調する。新役員に40〜50代という若い世代を起用したのは、後進育成の思いから。「『必殺継承人』として全力を尽くしたい」と意気込んでいる。
○…千葉県に生まれ、小学2年生からソフトボールを始めた。きっかけはその年の夏、明大野球部出身の父と観に行った高校野球の県予選。「普通の公立校である清水高校が強豪を倒しベスト8まで躍進した。その勇姿が格好良かった」。野球チームがなく、ソフトボールから入ったが、「高校野球は清水高校で」と決心した。
○…中学2年の時に父が他界。母・弟・妹は座間市内の親戚の元へ移ったが、自身は一人千葉に残り、清水高校で野球に打ち込んだ。夜はコンビニ、朝は新聞配達で生計を立てた。高校卒業後に就職。22歳で町田市内の不動産会社に入り、数社を渡り歩いた。その中で賃貸・建築・管理・売買など不動産の知識を身に付け、44歳で一念発起、(株)セブンエイトを海老名市内に創業した。「苦労が多くても諦めなければ大丈夫」。社名には「七転び八起き」の意味を込めた。
○…休日には、少年野球チームの指導者としての顔も持つ。熱血指導で知られ「楽しみながら一生懸命に取り組むことが大切。それが子どもたちに伝われば、それで良い」と目を細める。少年野球でも県央東支部でも、「次の世代に対して自分ができることを全力でやり切る」という覚悟が、胸の中にある。
|
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
<PR>