市内小学校で対話による美術鑑賞授業を行うボランティア団体「やまとアートシャベル」が6月、10周年を迎えた。児童とアート作品をつなぐ「鑑賞コミュニケーター」としてこれまで約100人の有志が活動してきた。
同団体の発足のきっかけは、2009年。小学校校長会で開かれた損保ジャパン東郷青児美術館の小口弘史館長(当時)の講演だ。11年にボランティアの1期生を募集。13人が採用され、翌年には渋谷、草柳、引地台小学校で授業が行われた。
授業では、学校を訪れたボランティアが様々なアート作品を紹介。対話を通じて児童が自分の意見を述べる、他者の意見を尊重することを学び、コミュニケーション能力を高め育むことを目的とする。ボランティアはこの10年間で延べ約100人が参加してきた。
1期生として10年間活動に関わる小松淳子さん(福田在住、主婦)は現在も継続してアートシャベルに所属する。応募の理由は、教育現場に参加でき、子どもたちが自由に発言し、その発言が否定されない空間を自分たちが作り出すことに魅力を感じたからだ。小松さんは「授業で出された意見はどんな意見も否定せず、受け入れる環境を整えます。普段の授業であまり発言しない子が積極的に発言する場面では、担任の先生が驚くことも」と話す。さらに、児童の新たな一面や発言する機会を得て前のめりになった様子を引き出せた時には特に、やりがいを感じるという。
活動に関心のある人に向けたオンライン説明会が6月28日(火)、午前10時30分から(要事前予約)。体験会が7月1日(金)、午前10時30分と午後1時30分からシリウスで行われる(予約不要)。
問合せは、市文化振興課【電話】046・260・5222。
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