大和市リサイクル事業協同組合の新理事長に務める 三森 正道さん 柳橋在勤 69歳
次世代へハンドル切る
○…市内で出される資源の分別回収業務を行う「大和市リサイクル事業協同組合」の3代目理事長を務める。1993年の組合設立当初から参加し、ごみの減量化を図るために国が打ち出した「容器包装リサイクル法」制定・施行時期に専務として奮闘。「ゴミ袋の半透明化やペットボトルの包装フィルムを剥がす剥がさないなど過渡期真っ只中。今は当たり前となった分別方法も当時は手探りでした」と振り返る。
○…中古車店を33歳で退職し、車で1年近く旅に出た。日本各地を巡り、それまで働いて貯めた貯金が底をつき、お金を稼ぐ必要があると足を止めたのが大和市だった。「お金がないから日銭を稼ごうと、とりあえずの仕事としてチリ紙交換の仕事を見つけたわけ」と笑う。回収車を借り2、3カ月働いてみると「自分の性格にあっていた」。借りた車を早々に返却し、自分の車を手に入れ独立した。
○…大の車好きでハンドルを握った車は数知れず。「ケンメリでしょ、セリカ、ローレルGXにコスモリミテッドなんて知っているかな?」と往年の人気国産車が次々と挙がる。一方でヨーロッパの車も好きだと目を輝かし、1年前に「最後の車だから」と妻を説得し手に入れたメルセデスベンツについて嬉しそうに語る。「山道を走るのが、最高に気持ちが良いんだよね」
○…来年2023年に30周年を迎える同組合の理事長として「次世代を見据えた組織づくりに取り組みたい」と意気込む。「設立当初に若手と言われた僕もまもなく70代となり、いよいよ次の世代へバトンを渡す時がやってきた。組合として事務局を主体とした組織運営を目指し走り出す準備が必要」とエンジンを静かに温め始めた。
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