大和南高校ダンス部の顧問として指導する黒田紫(ゆかり)さん藤沢市在住 51歳

掲載号:2013年10月25日号

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ダンスで人間力指導

 ○…大和南高校ダンス部顧問として、1年生9人と11月16日に行われる関東ダンスドリル秋季競技大会に初参戦する。大学卒業後に赴任した県立住吉高校でダンス部を創立すると、3カ月で全国大会優勝。3連覇を果たした後、県立茅ケ崎高校のダンス部も日本一に導いた。そのため、大和南も初出場ながら他チームからマークされる存在に。「今回は予選を通過できれば」と謙遜するが、目指すのはもちろん関東制覇だ。

 ○…小さい頃に映画で見た、チアリーダーへの憧れが自らの原点。高校卒業後にはアメリカのプロフットボールチームに手紙を書き、申し込み用紙を取り寄せた。ただ、「踊りを見てもらうこともできなかった」と苦笑する。失意の中、偶然目にした日本初のプロチアリーディングチームの募集に応募して合格。日本各地のイベントなどで活躍した。その後もプロ野球やJリーグのチアの立ち上げと育成に尽力。現在も英語教諭の傍ら、現役のチアリーダーとして活動している。

 ○…2004年に脳こうそくで倒れ半身不随に。生きる望みを失いかけた時、プロ野球のOBで結成された「マスターズリーグ」からチアの要請が届いた。できる訳がない―、諦めかけていた自分に末期がんだった父親が声をかけた。「東京ドームでお前が踊る姿を見たい」。その言葉に背中を押され、壮絶なリハビリを開始。倒れてから数カ月で復帰を果たした。父の見守る中、東京ドームのグラウンドから見上げた観客達の笑顔が、今でも一番印象に残っているという。

 ○…「指導者としても演技者としても、思い残すことはなかった」と振り返る。燃え尽き症候群にも似た感情に火をつけたのは、昨年4月に着任した大和南高校の生徒のやる気だった。「上手くなりたい、という思いは何よりの原動力。今は、何気ない成長を見られることが一番の楽しみ。ただ、技術よりも人間力の大切さを伝えていきたいですね」
 

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