議会報告 下水道料金値上げ、なぜ今なのか 大和市議会議員 石田ゆたか
平成29年9月定例会で大和市から下水道料金の値上げが提案された。
規模としては、世帯当たり平均12・74%、市全体で3億4千万円の値上げだ。なぜ今なのかというのが率直な思いです。2016年時点で、日本の個人金融資産長者の上位たった40人と下位6300万人が持つ金融資産総額が同額という凄まじい格差の実態がデータで示されている。これは平成28年の一般質問で私が示したフォーブス誌と金融広報中央委員会のデータだ。こうした中、経済の低迷が続いている。大和市も例外ではない。
加えて、浮いた財源をなにに使うか具体的に示されず、事前のパブリックコメントはおろか、広報もされていない。これでは市民理解は得られない。
これらを踏まえ、【1】なぜ今なのか、浮いた財源の使い道、【2】パブリックコメントを行わない理由、周知が全く進んでいないことについて質問。
大和市は、【1】下水道事業は独立採算性が原則で汚水は使用料で賄うことになっているが、いまだ一般会計に依存していること。施設の老朽化に伴う、維持等の費用増加。国から公営企業会計導入の要請があり、それに伴う独立採算制に向けた段階的な使用料の見直しが必要と考え提案。【2】市民参加は下水道運営審議会に諮問し、市民や下水道に深い関りのある委員で5回審議を行った結果、今後は十分な周知と経済情勢、市民生活を勘案した料金改定を求めるなどの附帯意見の上で使用料改定は必要と判断されている、と審議会への諮問で市民参加を果たしている考えだ。
しかし「今後は」とする審議会の附帯意見は裏返すと今回は勘案されていないことを示している。こうした議論の後、本議案に虹の会として反対するも、賛成多数で可決となった。
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