4月1日にリニューアルオープンする大和徳洲会病院の院長 川本 龍成さん 下和田在住 40歳
地域の期待に応えたい
○…約3年に及ぶ工事を終え、いよいよリニューアルオープンを目前に控える。「スタッフ一同、緊張感が高まってきた」。そう言いつつ、期待と不安が一つに入り混じった独特な雰囲気を楽しんでいるかのように口調は穏やかだ。仮設の病院から一気に大きく、広くなる開院後、コミュニケーションが希薄にならないよう今から注意を払う。「病院の理念が変わるわけではないですから」。スタッフに対する全幅の信頼がその一言に凝縮されていた。
○…昨年10月、院長として約3年ぶりに戻ってきた大和の地。「変わっていない。懐かしい」と嬉しそう。焼き鳥店など「いくつもある」という行きつけの店にスタッフを連れ出し、”飲みニケーション”を理由に大和の夜を楽しんでいる。
○…東京都大田区の生まれ。小・中学校の頃には医師への憧れを抱いていた。少年の心をくすぐったのは手術のカッコよさ。「ブラックジャックはマストですよ」と笑う。高校まで過ごした東京を離れ、外科医をめざし、浜松医科大へ進学。2004年に湘南徳洲会病院へ就職した。グループの病院を転々とし、10年から14年まで大和に。東日本大震災の際は、災害医療チームにも加わった。プレッシャーも自己犠牲の部分も多い医師の仕事。それでも「やりがい、生きがいに繋がるのは患者さんがいるから」とポツリ。「いい仕事だと思う」と何の衒いもなく言い切った。
○…目下の悩みはダイエット。仕事を始めてから続けていた水泳も「この半年は泳げていない」と悔しそう。「気力は体力から」と自らに言い聞かせた。現在は、医師としてはもちろん、経営者としてのマネージメントに磨きをかけるべく、夜間の大学院にも通う。「医療関係以外の人の話を聞くのは面白い」と目を輝かせる。「地域の期待に応えられるよう」。医師として、一人の地域の人間として、真摯な態度で、新しい幕が上がるのを待つ。
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