洋服作家で6月12日から画廊喫茶オルセーで展示即売会を開催する 村上 太郎さん 南林間在住 32歳
出会いを大切に紡いで
○…2015年の初開催以来、今回で8回目となる地元での展示。近所の人に気軽に来てもらうため、会場ではミシンで縫いつけをしたり、目で見て楽しめる服を展示したりと工夫を重ねる。「服に対して能動的になると、もっと服が好きになる。何か考えるきっかけになれば」。今年4月から町田市のふるさと納税返礼品を手掛け、全国で毎月展示会を開催するなど活動の幅は広がっているが、年2回の大好きな地元での展示会は欠かさない。
○…実は18年前、南林間中の卓球部の時、団体戦で全国大会に出場し本紙に登場した。高校でも卓球一筋だったが、プロは目指さず競技を離れる。将来が見えない大学生だったある日、洋服を買おうと先輩に誘われ原宿へ。それまでジャージが「正装」で何も分からず、好きなバンド「ザ・クラッシュ」のTシャツを購入。すると、大学で話したことのない人からTシャツを褒められ、友達になった。「洋服がただ着るものでなく、その先に世界が広がっていると分かり概念が変わった」と当時を振り返り目を輝かせる。
○…大手アパレル会社に就職。店舗管理をした後、服作りを学ぶため服飾専門学校へ。その後、パタンナー、デザイナーを経て、2015年に自らのブランド「図鑑」を立ち上げた。
○…初めて自分の服を買ってくれたのは、南林間「スズキ」で出会った女性。店内で着物を探していると突然話しかけられ、身の上話をするうち、着物のリメイクを頼まれた。「そのまま連れて行かれた時は怖かったが、嬉しかった。大和は面白い出会いが多い」。今後も一期一会を大切に、ページをめくるのが楽しい図鑑のような、人生を明るく紡いでくれるオンリーワンの服を追い求める。
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