神奈川県内の高校生・大学生が、災害や防災についてざっくばらんに語り合う『ちょこっと語ろー会』が2日、シリウスで行われた。この日集まった5人の高校生・大学生は、災害時に「自分たちにできる事、自分たちにしかできない事」を中心に、遠慮することなく意見を戦わせた。
5人が災害や防災に感心を持つきっかけとなったのが2011年3月11日に起きた東日本大震災。
逗子開成高校1年の高橋虎太郎君は当時小学2年生で「3・11を覚えている最後の世代」と言われる。「中学時代にボランティアをしたくても経験しづらかった。将来的に何が自分にできるのか、会を通して先輩たちから学んでいきたい」と会に参加した経緯を話した。
大学1年生の吉田駿さん、金城彩葉(いろは)さんと高校3年生の戸川美羽さんは、同じ高校の先輩・後輩。3人は高校時代に宮城県での被災地交流を体験しており、「手伝うだけでなく、何が起きているのか、何が必要なのかを伝え、広めることも役割」(戸川さん)、「災害を無くすことはできないが、自分たちのような若者が主役になることで、被害は減らせる。神奈川県の防災に寄与したい」(吉田さん)と経験から得た”自分たちにできる事”を語った。金城さんは「これまでの経験を神奈川県内で活かすのはここ。情報発信機関になりたい」と意気込み、自分たちの活動名を『災害ヒーロープロジェクト』と命名、皆からの賛同を得た。
この日の話し合いを終え、大和東高校3年の横森皇陽君は「大人がいない環境で、高校生・大学生が1つのテーマで語り合うことは、普段中々ないのでとても貴重」と会の意義を語った。今後は、11月に予定されている「かながわ学生福祉防災大会」への参加を念頭に、活動の認知度を上げるため、県内各地のイベントへの参加や、防災倉庫の見学ツアーなどの企画も検討していくという。
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