県立大和南高校(幸田隆校長)で6月7日、同校初の体育祭が開催された。生徒からあがった希望をもとに、昨年度まで行われていた陸上競技大会を変更する形で開催された。
体育祭の開催は、昨年度の生徒総会で議題にあがった。開催時にはすでに卒業してしまう、当時の3年生からの反対も懸念されたが、無事可決。開校以来41回に渡って開催されていた陸上競技大会を、体育祭に変更することが決まった。
これまで体育祭を開催していなかった大きな理由の1つに、グラウンドの狭さがあった。そのため、競技スペース確保の関係で、今回は保護者や卒業生、地域住民には非公開で実施した。用具の調達や競技種目、当日の流れなど、ほとんどが手さぐりの状態の中、生徒会役員を中心に、生徒と教員が一丸となって準備にあたった。打ち合わせを重ね、朱・青・白・玄(くろ)の4色対抗の構成や応援合戦でのダンスなど、生徒の意見を色濃く反映することができたという。
生徒に感無量の涙未来の伝統行事に
幸田校長は、「生徒が学校をより良い方向に変えようと、主体的に行動できる環境なのは大切なこと。学校の発展にもつながる」と話し、「今後に向けてさらに改善を加えて、伝統行事にしていけたら」と意欲を見せた。
体育祭当日は、明け方まで降った雨の影響でグラウンドの状況は優れなかったが、午前6時頃から運動部の生徒たちが集合して整備を行った。
勝敗やダンスの発表に涙を流す生徒も多く、生徒会長の田向直央君は「ゼロからのスタートで不安も多かったけれど、これだけ盛り上がって嬉しい。感無量です」と目を潤ませた。
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