やまと芸術文化ホールがプロデュースする市民参加劇「私たちのやまと物語」。8月4日(土)・5日(日)の本番に向け稽古を重ねる市民キャストの土田明彦さん(46)と、演出を行う文学座の高橋正徳さん(40)に見どころを聞いた。
上草柳在住のイラストレーターである土田さんは、演技初挑戦。オーディションを受けるきっかけとなったシリウスの演劇ワークショップは、本紙で偶然知り応募した。「普段平面での創作なので、立体的な演出をどうやるのか興味があった」と当時の心境を明かす。その後、「通行人Aくらいの役でもやれたら」と思い受けたオーディションで、主人公・和田常志の父親という大役を掴んだ。
演じるのは、大和市立病院の産婦人科医で息子と娘を持つ父親。初めての演技に加え、医師でも父親でもないが、台詞は完全に頭に入れて稽古に臨み、演出家や、家族役の役者と話をして役作りをしている。「和田父の注目ポイントはコミカルな部分。観客の皆様に笑ってもらえるよう頑張りたい」と意気込んだ。
演出を務める文学座の高橋さんは市民キャストの印象について「台詞を言うのが初めての人から元女優まで演技経験も異なり、年齢も中学生から84歳までと豊かな出演者陣。皆明るく積極的」と話す。本作品では市民を描くため、市民キャストに対しては萎縮させず「日常らしさ」を大切に演技指導しているという。
創作にあたり高橋さんは大和を実際に歩いたことや市民と話したことを落とし込み、市民の共感を誘う内容に仕上げた。「少年少女の成長だけでなく、家族の群像劇でもあり、自分の立場で色々な見方ができる作品。作品を通して横浜でも町田でもない大和を今一度見つめ直し、楽しんでもらいたい」と思いを語った。
両日14時開演。チケット(全席自由)一般1500円、学生(26歳未満)千円。(問)同ホール【電話】046・263・3806(9〜20時)【あらすじ】昭和の終わりと平成の始まりに生まれた、同級生の和田常志と大野笑里。大和で生まれ育ち、共に人生を歩むことになるが…。当たり前の日常の尊さを考えさせられる作品。
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