大手や老舗と伍して活躍する企業人を紹介する「Power of Bond」。第4回は今年5月に外壁塗装の「ガイソー大和店」をオープンさせた株式会社マルセイテックの屋比久盛友さん(35)。
地元発信・地元密着目指すは地域一番店
鉄筋職人の父の会社で7年間、作業服に身を包み働いた。肉体的に厳しく、いつまで続けるのか、自問自答した。「スーツを着た仕事がしたかった」と不動産会社に転職。宅建の資格も取り、営業経験を積んだ後、リフォーム会社に転職。4年前に独立した。職人を経験した分「最後までお客の面倒を見たい」という思いが背中を押した。「自分に何ができるか」を考え、地元でのつながりを強味に、「業界を変えたい」と意気軒高にスタートを切った。最初は「仕事が欲しくてどこでも出かけていた」が、やがて資金力、ブランド力で壁にぶつかった。かつては強引な営業で押し売りに近い、悪質な業者も多かったリフォーム業界は、今や6兆円とも15兆円とも言われる市場に。大手メーカーも参入する戦国時代に突入していた。そんな時、全国で70店以上を展開する「ガイソー」の代表と会い、「日本の住宅を守る」という理念に共鳴、ボランタリーチェーンを結んだ。「大和で生まれ育ったので、どこに頼んで良いのか解らない地元の人に頼ってもらえれば」と話す。目指すは地域一番店だ。
仕事が趣味家族が生きがい
「趣味は仕事。他に趣味がある人がうらやましい」と照れもせず嫌われそうな言葉を吐く。リフレッシュのためにサーフィンをしていたこともあったが「時間がもったいない」と続いていない。
朝8時の朝礼は、自らのスイッチもオンになる儀式。社員には目を瞑り、自らの目標やなりたい姿を瞼の裏に投影させる。
美容室でのカットでもスイッチが入る。夫婦で同じ担当者にお任せ。「頭の形がいびつなのでいつも綺麗に見えるようにスタイリングしてくれる」と全幅の信頼を寄せる。
将来は自然豊かな土地で自給自足の生活をしてみたいと語る。自らが目を瞑って広がる光景は、父の故郷・沖縄のようなところかもしれない。12月には第3子が生まれる予定。「女の子を期待している」と目を細めた。
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