大和市南林間地区たすけあい協議会の会長を務める 田丸 旭さん 南林間在住 89歳
90歳にして自然体
○…「南林間は良くまとまっているよ」と目を細める。地元の高齢者を地元の住民がボランティアとして支援する組織「南林間たすけあい協議会」の会長として喜びを口にする。昨年6月に拠点となるセンターが市内第1号として稼働して以後、利用者だけでなく「役割があることが励み」とボランティアも増えている。「それが地元の絆の強さを表している」と喜びを倍加させる。今後の課題はボランティアの高齢化。「ここに住んで良かった、と思ってもらえるように、継続させないと」と使命感も人一倍だ。
○…自治会の活動は70歳を超えてから。自治会や地区社協の活動を続ける中で、地域一帯を巻き込む組織の必要性を感じていた。それだけに協議会の存在はどんぴしゃり。幼馴染の後輩と進んで協力を申し出た。
○…「昭和3年の暮れの生まれなんだけど…」届けは翌年元旦。当時の南林間は山林で、近所でキノコ採りや栗拾いができたという。「朝のみそ汁に具がないと、採りに行ったよ」と懐かしそうに笑う。「終戦間際にゼロ戦を隠しに来ていた」と当時の歴史を紐解いてくれた。終戦後、大学を経て小田急に。踏切を減らすため高架にする県内初の連続立体工事を厚木で行った際、工事所長を務めたほか、多摩線の延伸や代々木上原駅への地下鉄乗り入れなどに携わった。
○…昔から身体を動かすことは好きだが、健康のために特別なことはしていない。それでも血管年齢測定では50代の判定が出るほど元気そのもの。「丈夫に産んでくれた親に感謝だよ」と真面目に語る。お孫さんに「お爺ちゃんの面倒は私が見るから」と言われているが、この酷暑でもあまりクーラーを使わないため「毎日怒られていますよ」とこの日一番の笑顔で憎まれ口を叩いた。
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