台風21号による西日本豪雨被災地に10月5日、大和市からボランティアバスが運行された。実行委員会とやまと災害ボランティアネットワークが協力し、慌しい準備の中、高校生6人を含む29人が岐阜県高山市で支援作業を行った。
ボランティアバスは9月初旬に計画が立ち上がった。当初は支援先として岡山県総社市や岐阜県関市などが候補に挙がっていたが、団体の受け入れ要請などもあり岐阜県高山市に落ち着いた。
一行は5日の夜、大和駅前に集合。翌6日朝から、ビニールハウスの解体やそれに伴うトマト畑の片づけなどを行った。当日は台風25号の影響で作業の中断も予想されたが、作業は順調に進んだ。
夫婦でトマトを栽培している平田令吾さんは、ビニールがめくれ上がり、雨ざらしになったトマトを見て、被害の大きさから復旧・復興にも重い腰が上がらなかったという。しかし遠方から大勢がボランティアに駆けつける姿を見て「背中を押してもらった」と話し、来年以降の収穫に向け、気持ちを切り替えていた。
ボーイスカウトに所属する大学3年生の小林結夏さんは、自分たちの活動で平田さんら被災農家の心に変化が芽生えたことに触れ「前向きになってもらえたので良かった」と笑みを浮かべた。同じくボーイスカウトの清水日向さん(向上高3)は「初めての活動だったが得るものが多かった。次はもっと農家の方と会話をしたい」と意欲を見せた。市内から参加した関水啓太さん(36)は豪雨直後の7月下旬に広島県の竹原市でボランティア活動の経験を持つ。当時は浸水家屋の泥だしや家財道具の搬出などが主な作業だったが、この日はビニールハウスの骨組みを作る等、復興に向けた作業に携わった。「『助かった』と言っていただいた上に、野菜まで沢山頂いて…」と恐縮していた。
なおこの日のボランティアに関する報告会が11月23日(祝・金)午後1時から保健福祉センターで行われる。参加自由。入場無料。問合せはメールでysv0401@yahoo.co.jp。
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