市内上草柳の益田斉さん(86)が10月27、28日に奈良県で開催された国際ゴールドマスターズのM85(85〜89歳)4×100mリレーで世界新記録を樹立した。
タイムは1分7秒03で、昨年ドイツチームが記録した1分14秒52を7秒以上更新した。
大会にはタレントの武井壮さんや北京五輪銅メダルの朝原宣治さんらがM45クラスでリレーに出場したこともあり、例年にない観衆と盛り上がりを見せていたという。
レース終了後、益田さんは「知らない人から握手攻めにあい『おめでとう』『パワーをください』などと声をかけられた」と相好を崩した。
リレーメンバーは、男子100mで日本記録を持つ田中博男さん(87・青森)が今大会での世界記録樹立を狙い、大会前に益田さんら全国の上位選手5人に呼びかけ。「緊張しっ放し」だったという益田さんは、リレー前日に行われた100m走で4位に入り、メンバーに選ばれた。
レースは棄権などもあり、武井さんらM45と益田さんらのM85の2クラスのみの出走に。3走を任された益田さんは、M45の選手が内側のレーンをもの凄い勢いで駆け抜けていく姿を横目に、焦りを抑えながら、バトンを待った。出足が遅れ、スピードを上げきる前でバトンを受け取る形になったが、必死でアンカーにバトンをつないだ。
M45がバトンパスのミスで失格となり、単独走となったが、世界新記録のアナウンスが響き渡ると、場内は大きな拍手に包まれたという。
8月の本紙取材で「一つくらいは持っていたい」と語っていた世界記録の樹立に「本当に嬉しい」と顔を綻ばせる益田さん。来シーズンは個人種目での世界記録樹立を目指す。
※世界記録は日本マスターズ陸上競技連合会に記録申請された後、公認記録となる。
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