「優良な少年消防クラブ指導者(総務大臣賞)」を受賞した 齋藤 竜星さん 鶴間在住 23歳
「少年」の経験、世界へ
○…大和市少年消防団を卒団後も指導員として長く活動してきたことが評価され、同団2人目となる総務大臣賞に輝いた。消防職員だけでなく、卒団した若者たちが子どもを指導し、伝統をつないできた同団を象徴するような受賞。「嬉しい反面、だんだんと責任の重さを感じています」と複雑な表情を浮かべる。
○…大野原小4年のとき、親の強い勧めで入団。消防にはあまり興味がなく乗り気ではなかったが、行ってみると学校や学年の違う友達がたくさんできるのが楽しく、積極的に取り組むように。その姿勢から6年生で隊長に抜擢され、卒団後も現在まで指導員として関わり続ける。「約200人の大所帯になったからこそ、先輩方が築いてきた伝統をしっかり後輩に伝えたい」と力強く語る。
○…東洋大学に進学後、大和市内の小学生が東日本大震災の被災地を訪問する事業のサポートボランティアも4年間務めあげた。「震災では多数の消防団員が犠牲になった。現地に行き、この目で見たいと思った」と動機を話す。少年消防団で培った子ども達とのコミュニケーション能力もいかんなく発揮した。
○…オンラインゲームが好きで、名前も顔も分からない相手とチームを組み、雑談しながら関係性を築くのが得意。卒業後に就職した会社で上手くいかず悶々としていたある日、ゲーム友達から「スリランカでボランティアをしないか」と突然誘われた。「絶対怪しい」と思ったが、苦しい生活を送る現状を聞き、少年消防団で深く根付いたボランティア精神を動かされ、これまでに2度現地へ。貧困家庭や学校を回って文房具を寄付しながら、夢を見ることの大切さを伝えている。自身の夢は、と聞くと「未定。今は色々な世界を直接見たい」と目を輝かせた。
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