海老名市は2月1日から子宮頸がんや乳幼児の細菌性髄膜炎を予防する3種類のワクチン接種に関し、費用の全額を助成する事業をスタートさせる。昨年11月の国の補正予算成立を受けた措置。国が接種費用の2分の1を負担し、残る2分の1を市が負担することで、予防接種を促進したい考え。
2月1日から開始
助成の対象となるのは近年、若い女性の発症率が増加傾向にある子宮頸がんを予防するワクチンと、細菌性髄膜炎を予防するヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンの3種類。
厚生科学審議会のデータによると全国で年間、約2500人が子宮頸がんが原因で命を落としているとされている。ウイルス性のがんであることから、検診とワクチン接種により、ほぼ100%予防できるともいわれている。
細菌性髄膜炎は脳の髄膜に菌が付着し炎症を起こすもの。生後3カ月から5歳位までの小児に発症するケースが多く、感染により重度の後遺症が残りやすいとされている。飛沫(ひまつ)感染するため、小児が集まる場所では集団感染の恐れがある。また初期症状は風邪と似ていることから、ワクチン接種が有効な対策とされる。
いずれのワクチンも、予防効果は高いが認知度が低く、自己負担が普及の足かせになっていた。このような状況を受け、国は昨年11月、接種費用を市町村と半分ずつ補助し、無料にする補正予算を成立させた。
対象は子宮頸がんワクチンが中学1年から高校1年に相当する年齢の女子。3回の接種が必要で、接種費用の全額が助成される。
また、ヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンは生後2カ月から5歳未満の乳幼児が対象。接種回数は年齢により1回から4回で、その全てが助成対象となる。
市担当課によると対象者数は子宮頸がんが約3千人、ヒブと肺炎球菌が約5千人と試算。総事業費は約2億8千万円で、市の負担分は約1億4千万円となる。接種は2月1日の同市広報に掲載される指定医療機関で受ける。問合せは市保健相談センター【電話】046(235)7880まで。
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