ガンとの共生を作詞し「日韓健康歌謡交流会」でその歌を披露した 鈴木泰允(やすちか)さん 海老名市杉久保南在住 74歳
行動の先に、道は開く
○…国境を超え、異なる文化や言葉を持つ人たちにも、この想いが届けば――。ガンとの共生を明るいワルツに綴った「ガンよ飛んで行け」。韓国のソウルで開かれた「日韓健康歌謡交流会」で、同じくガンを患う人やそれを支える人たちを前に披露した。緊張もあったが丁寧に歌い上げた。きっとどこかで、この歌が誰かを勇気づけ、励みになると信じて。
○…ずっとずっと「医者要らず」だった。それなのに。軽い気持ちで受けた健康診断で医師に告げられたのは、まさかの「余命5年」。再検査の結果を聞きに訪れた病院で、一緒にいた妻とは交す言葉もなく、2人呆然とした帰路だった。それから毎日のように、痛みも兆候もない自分の体の中にガンがあることを思い、ただひたすらに考えた。これまでの学生時代や家族のこと。趣味だったカラオケで仲間の歌を聞きながら、自分の考えを書き出し、整理するようになった。
○…アイデアマン。若い頃から常に頭には疑問と解決案が駆け巡っていた。テレビ番組で商品アイデアをプレゼンしたこともある。サラリーマン時代、営業先のクリーニング業者の意見を参考に、洗濯用ネットのファスナーの引き手が洗濯機にぶつからないよう小さなポケットを付けた。今では一般家庭用にも反映され大活躍している。「私も短気だから」。少し謙虚に現役時代を振り返る。やがて会社も起業し、アイデア商品を生産。旅行用洗濯干しは有名デパートのノベルティなどにも採用された。
○…CDを製作し歌うことで、出会わなかったかもしれない多くの人に出会えた。自分が病であることを言えない人が「実は私も」と声をかけてくることも少なくない。できるなら、「この歌がもっと多くの人に届き、励みになれば」。並べられたフレーズは決して軽い言葉ではない。気持ちの整理のために綴られた言葉は、これからも、少しでも誰かのために発せられる。
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