海老名市内の警備会社「優成サービス(株)」(八木正志社長)が独自に開発した福祉トイレ車両が東日本大震災で被災した宮城県石巻市内の避難所に設置され、障がいを抱える避難者のトイレとして活用された。
同社ではトラックの荷台に簡易トイレを乗せた「現場用トイレ」に改良を加えた福祉車両を一昨年までに開発。昇降用リフトが設置され、身体に障がいを抱える人でも、車椅子に乗ったまま、個室に入ることができ、おがくずを利用し、汚物を処理するバイオ式を採用した。トイレ車はこれまで、障がいを抱える人の外出サポートや、イベント会場などへ設置され、行政関係者や介護関係者からも高い評価を受けていた。
NPО法人を通じ石巻市でボランティアの受付体制が整ったことを知った八木社長は、即座に「出動」を決断。先月21日に社員2人とともに、トイレ車2台で現地に入り、高齢者や障がいを抱える人が避難している2施設にトイレ車を設置した。
避難所には仮設トイレが設置されているものの、下水設備が復旧していない状況のため、水を使わずに汚物が処理できる仕組みのバイオトイレ車の設置は臭いや衛生面の観点からも非常に喜ばれているという。
「現地の悲惨さは言葉では表すことができない。過酷な状況での生活を強いられている方々のことを思うと涙が出る。私どもの活動が少しでも障がいを抱える方々に喜んでもらえれば」と八木社長は話す。
26日に一度、海老名に戻ったが、4月5日から再び現地へ入り、支援活動を継続する。
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