神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

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海老名市医師会会長に就任した 田中昭太郎さん 70歳

公開:2011年4月15日

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破天荒な開拓者

 ○…海老名市をはじめとした周辺地域の医療実情を市民や行政に知ってもらい、さらなる質の高い医療の提供と、救急を円滑運営する体制づくりを目指す。海老名総合病院の名誉院長であり、4月から海老名市医師会の会長に就任した。絶対的なマンパワー不足から崩壊の危機にあるとされる地域医療を守るため自ら先頭に立ち舵を取る。また来るべき法改正に伴う公益法人改革にも着手していく。

 ○…医療に携わることを決めた高校3年。当時の日本の平均寿命が50歳代。これから医療はもっと必要になると感じていた。敗戦から10数年、復興を果たした日本の中で多感な青年は「世界の中の日本」をイメージしていた。やがて海老名総合病院などを運営する社会医療法人ジャパンメディカルアライアンスの前身となる「仁愛会」を埼玉県内で同級生4人で立ち上げた。人を慈しむ「仁愛」の精神のもと、青年医師たちはひたすら医療の発展のために突き進んだ。その後、当時の佐藤海老名市長から「海老名に救急医療を」と白羽の矢が立ち、市の勧誘に応える形で海老名へ。当時の海老名はまだ救急が十分でなかったため「力になりたい」と決意。海老名に救急医療を開拓すべく新天地へ舞い降りた。

 ○…破天荒な性格は他を巻き込んで常に道を切り開いてきた。大学へ入学するとすぐ写真部へ。しかし部とは名ばかりで機材はもちろん部室もなかった。そこで大学の理事長宛てに巻紙に毛筆の手紙を送り、医大の入学金が20万円ほどの当時で100万円の活動補助費の拠出に成功した。「なぜかできると思っていた。諦めないことが大事だね」

 ○…「保険証1枚でいつでもどこでも同じ医療が受けられるのは日本だけ。この医療制度が破綻しないように、必要なことは何でもする覚悟です」。今の海老名が、日本の医療が抱えるさまざまな危機を乗り越えるまで開拓者はまだまだ現役で走り続ける。
 

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