"カザグルマ"を救え 絶滅危惧種を中農高生が増殖
県立中央農業高校(上治正美校長)3年で同校草花部部長の和泉桂さん=人物風土記=が、絶滅危惧種に指定されている「カザグルマ」の増殖に取り組んでいる。カザグルマは、キンポウゲ科のクレマチスの原種にあたる植物で、白く大きな花びらがおもちゃの風車に似ていて、生息が確認されているのは県内でも相模原など3カ所ほどだという。
研究のきっかけは、昨年5月にカザグルマの保存活動を行っている団体から同部に植物バイオテクノロジーによる増殖依頼を受けたのが始まり。和泉さんは以前から環境問題に関心があり、カザグルマの減少が森林伐採など環境問題が影響していることを知り「守ってあげたい」と研究を買って出た。
株数が少ないため実験は他のクレマチスの品種で行い、当初200本の試験管で培養を開始するもカビの発生などで成功したのはわずか5本ほどだった。しかし10月、培養を栄養分が多い「芽」で行うと成功率が10倍に。この結果を受け、現在はカザグルマでの培養は100本中25本が成功しているという。
和泉さんは、昨年11月、「県下高等学校弁論大会」でこの研究を発表。優秀賞に輝き、今年8月に福島県内で行われる全国大会に出場が決まっており、その場で新たな成果を織り込んだ研究成果を発表する。
|
|
|
|
|
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
<PR>