「あやせ合唱フェスティバル」を開く「綾瀬市合唱連盟」の理事長 大住 久江さん 綾瀬市寺尾台在住
楽しむことを忘れない
○…綾瀬市内の合唱団体が日頃の成果を発表する「あやせ合唱フェスティバル」。このイベントを主催する「綾瀬市合唱連盟」の理事長。「心を癒し勇気付ける音楽を届けたい」。自身もフェスティバルに出場。今年のイベントは東日本大震災の影響を受けた人たちの気持ちを汲んで、想いを綾瀬から発信していく。
○…コーラスを始めたのは「近所の人で仲間を作ろう」という動きに参加したのがきっかけ。住んでいる地区は地元の人は少なく、ほとんどが外部から来た人だったため、近所付き合いを深めたいと自身と同様に周囲の人も考えていたところだった。「特別歌が好きだったわけではないし、歌うのも下手だった」と当時を振り返る。それでも当初から残っているメンバーは自分ひとり。「今では若い人からも『上手』と褒められるのよ」。30年以上活動し続けた結果、他の音と比べないで音程がわかる、いわゆる「絶対音感」が身に付いたり、音域が広がったりと成長を遂げた。
○…「体が動く間は人のために」。昔から物怖じしなかった性格は、PTAや自治会などに積極的に参加。一昨年からは、地域で暮らす高齢者のために、地区社会福祉協議会の会長も務めている。近所の知人がいつのまにか入院していたという経験をし、地域の高齢化や人との付き合いが薄くなっていたことを実感。「人は人に支えられて生きているから助け合わないと」と、この奉仕活動を二つ返事で引き受けた。
○…趣味は海外旅行に始まり、油絵、フォークダンス、茶道の師範など多岐にわたり、忙しい毎日を過ごす。中でも油絵は亡き夫との共通の趣味。「よく一緒に描いたものよ」。言葉少なげに壁に飾られた夫の作品を見つめた。「じっとしているのは、時間がもったいない。すべてのことを楽しんでやらなきゃ」。頼まれ事を断らず、様々なことに正面から取り組んでいく姿勢は、今後も変わらない。
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