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被災地支援 土木職人が絵本作る 重機のキャラが復興の兆し伝える

社会

公開:2011年6月17日

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物語を作成した堅昇土建メンバーと、挿絵を担当した佐々木みどりさん(上段左から2番目)
物語を作成した堅昇土建メンバーと、挿絵を担当した佐々木みどりさん(上段左から2番目)

 海老名市の土木業者(有)堅昇土建のメンバーが東日本大震災で被災した子どもたちにむけ絵本を作成した。物語はショベルカーなど重機が登場し、役割を描写。復興作業が理解できるようにしている。挿絵は市内の「えかきすと」佐々木みどりさんが担当した。

 絵本は主人公の「けんしょうくん」らが桜の木を復活させるストーリー。ショベルカーの「ユーボくん」やダンプの「ダンくん」などが登場し、土の山を運んだり、倒れた桜の木を助ける様子を、被災地の復興作業にあてはまるように作られている。「子どもたちが作業する建設機械を見て、『もう少しで街が直る』と感じられたら」と代表の見上健一さん=中面・人物風土記=は話す。

 作成は震災直後から始まった。ニュースで見る惨状に自分たちにできることを話す中、出たアイディアが絵本作りだった。仕事後の事務所で机を囲んで、口頭で意見を出し合い展開や構成を決定。一人が手書きで書きとめていく。3月下旬には粗方のストーリーが出来上がった。

 話が煮詰まると挿絵の手配に掛かった。直接会って、自分たちの想いを汲み取ってくれる人を求める中で、海老名市河原口在住の佐々木みどりさんに出会った。ビジネスでなく、やりたいことをやるから「イラストレーター」でなく「えかきすと」と名乗り、佐々木さんの夫が岩手県陸前高田市出身で、何かできることを探していたという佐々木さんとメンバーはすぐに意気投合。「メイド・イン海老名」の絵本は完成に向け一気に加速した。

 4月中は佐々木さんが挿絵作成と編集を行い、子ども向けに絵で表現できる部分を文章から削った。削ることでメンバーの意図が消えないように話し合い、ストーリーの理解を深めた。離れた場所にいる仲間に協力を求めるシーンでは「遠くにいても必ず来てくれるから遠慮しないで呼ぼう」など、全てのカットにメンバーの想いが詰まっている。

 絵本は100冊作られ、市内から被災地へボランティアに訪れる予定の人に届けてもらうほか、被災地の幼稚園へ届ける予定。メンバーで手渡しや読み聞かせなども検討している。

チャリティイベント

 見上さんは同級生らと6月26日に相模国分寺跡でチャリティイベントも企画している。「海老名が好き」という人なら誰でも参加でき、参加者で手を繋ぎ記念写真を撮影するというもの。会場内には「募金箱」が設置され、支援金として被災地へ送られる。午前9時30分集合、10時ごろ撮影予定。市マスコットの「えび〜にゃ」も参加予定。オリジナルステッカーやTシャツなどチャリティグッズも。

 問合せは松元さん【電話】046(233)7798まで。
 

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