海老名版 掲載号:2012年1月20日号
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「カワラノギクを守る会」の創設者 河又(かわまた)猛(たけし)さん 国分南在住 86歳

人も植物も愛する

 ○…県内では相模川にのみ自生が確認され、絶滅危惧種に指定されているカワラノギクの保護活動を22年間続けている。「カワラノギクを守る会」の創設者で、啓発および環境教育の一環として、小学生らに植栽や除草作業などを指導している。「守り続けなければ絶滅してしまう。人のせいで、そんな悲しいことは絶対にあってはいけないんです」。顔を赤く染め涙を浮かべた。

 ○…県の植物誌調査会の委員を務めていた当時、恩師の教えで絶滅しかけているカワラノギクの存在を知り、保護への活動をスタート。実物を見たことがないため、昔の資料にあったボヤけた写真のコピーを片手に、来る日も来る日も河川敷へ足を運び、ようやく発見したときには1年7カ月の月日が経っていた。「日差しに輝くカワラノギクのあの美しさは声になりませんでした」と胸をつまらせた。しかし本当の戦いはここからだった。採取した種ひとつひとつに番号をつけ、様々な場所でカワラノギクの生態を調べ続け6年、ようやく繁殖方法を見出した。「すごく成長した場所があって、次の日も楽しみにして行ったら、鹿に全部食べられていたこともありましたね」

 ○…出身は栃木。仕事の都合で海老名に移住した時の友人と時間を共にすることが楽しみ。しかしながら、そこには会話はあまりない。マッサージチェアに寄りかかって友人が「ほっとするなぁ」と一言。この言葉がたまらなく嬉しい。「皆、支え合える関係が好きなんですよ。そうやって生きていきたいじゃない」と目を細める。

 ○…生息環境の変化により、カワラノギクはすでに自力での繁殖は不可能な状況になってしまった。「何万年も前から頑張って生き続けている。絶対に絶滅なんてさせませんよ」と力強い表情を浮かべた。独りで始めた活動は、子どもから大人まで広がって、花と人に笑顔をもたらしていく。
 

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