笛や和太鼓などで祭礼に華を添える「お囃子」を伝承する17の保存団体が一堂に介する「叩き初め大会」が29日(日)に河原口自治会館である。午前10時から。
大会本番へ向け市の無形文化財に指定されている「国分はやし保存会」(飯田英榮会長)でも熱を帯びた稽古を行っている=写真。今月20日の稽古では大会で披露する3つの演目を繰り返し演奏し、細部を詰めた。
出演順などは市社会教育課【電話】046・235・4925まで。
〜歴史〜戦争で幕、復活は40年後
明治時代にはすでに今里、大谷、門沢橋、上郷、国分、下今泉、社家、杉久保、中野、本郷新宿の10の地域に囃子が存在したと伝えられている。戦前までは各地に腕自慢の青年が存在し、地区内外の祭礼でその腕を競い合った。
しかし太平洋戦争を機に地域を象徴するお囃子の歴史には一時、幕が降ろされた。一部の地域では戦後、すぐに復活したが、公的な場では1976年の市制施行5周年を記念した大会で国分の人々が叩いたのが最も早かったとされている。
その後、各地域で保存団体が設立され、現在では17地区に伝承団体が存在している。
〜地域性〜歴史色濃く、3つに分類
海老名に伝わる囃子は「下町囃子系」と「新囃子系」「目黒囃子系」の3つに分類される。
「下町系」は大谷地区を除く旧海老名村域に伝わる系統。大和や綾瀬の流れを汲んでいる。一方、「新囃子系」 は大谷地区と旧有馬村に伝わり茅ヶ崎や平塚方面からの影響を受けているという。
相模湖の建造に伴い湖底へ沈んだ地の移住地となった勝瀬地区に伝承されている「目黒系」は旧藤野町の特徴を有している。
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