「ゆめかながわスポーツ健康シニアフェスタ剣道大会」の65歳から70歳未満の部で優勝 田邉(たなべ)忠奉(ただとも)さん 杉久保南在住 66歳
負けず嫌いの剣豪
○…「面で1本獲った時の爽快感は最高。逆にやられた時の屈辱といったらないね」。このほど開催された「ゆめかながわスポーツ健康シニアフェスタ剣道大会」で、68人の腕自慢が参加した65歳から70歳未満の部で優勝。2年前には58歳から65歳未満の部でも優勝しており、2クラス制覇を果たした。現在海老名市剣道連盟副会長を務める傍ら、自宅隣の道場で小学生の指導にあたる。教士7段。
○…剣道を始めたのは高校1年の夏。中学では野球部に所属していたが、肩を痛めて断念。2つ上の兄が剣道をやっており、たまたま弁当を届けたとき「生涯の友」に出会った。心を研ぎ澄まし、緊張感に満ちた道場。鳴り響くのは竹刀の音と掛け声だけ。すぐに「これだ」と入部を決意。それから3年間、厳しい練習に明け暮れる剣道漬けの毎日を過ごした。地元大分では有名な強豪校出身。そのプライドは今でも持ち続けている。「母校の看板を背負っているから負けられない。自分は特に負けず嫌い。でも剣道をやっている人は皆そうでしょ」
○…卒業後も剣道を続けるにはどうすればと考えた結果、警察官に。兵庫県警から誘われ「特練」に入るも2ヵ月後の身体検査で血圧の高さを指摘され帰宅を余儀なくされた。しかしそこで諦めず神奈川県警を受験。見事採用され神奈川県警でも「特練」に所属し大好きな剣道と共に人生を過ごしてきた。「剣道はいくつになってもできるのがいい。体が動く限り続けるよ」
○…剣道と同じ位楽しみにしているのがゴルフで、週に1度はゴルフ場に足を運ぶ。「竹刀もクラブも握りは一緒。脇を絞めて、腰をこうして…」。楽しそうに身振り手振り。自らの腕を磨くため、毎週仲間と竹刀を合わせる。負けると悔しく、帰り際、顔では笑って心の中では「次は見てろ」と闘志を燃やす。目標は70歳以上の部でも優勝し、3クラス制覇を果たすこと。「まずは2連覇しないとね」
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