温故館 100年前の暮らし蘇る 移築後初の企画展
市の郷土資料館「温故館」で海老名にゆかりのある画家・中山耕一郎氏が残した風俗画などを通して、明治から大正期の人々の暮らしを紹介する企画展が開催されている。5月27日まで。
温故館は1918(大正7)年に海老名村役場として建築された洋風建築の建物。「かながわの建築物100選」にも選ばれている遺構だが、2006年に実施された耐震診断で倒壊の恐れがあるとして、昨年3月に現在地に移築された。
海老名で生まれ育ち、後に美術家として活躍した、温故館の生みの親である中山毎吉氏の長男・耕一郎氏が、幼少期の明治後半から大正期の思い出を後年になって残した絵画作品や彫刻作品を通して、100年前の大正期の生活を知ろうと企画された。
また東日本大震災から1年が経ち、作品の時代背景と同時期の約100年前に起きた関東大震災を振り返ることで、自然災害から得る教訓を考えてもらおうと当時の新聞記事なども展示されている。
今回展示された中山作品は、海老名に住んでいた頃を記録に残したいと当時の記憶を思い出しながら描いたもの。学生生活の思い出や祭りの様子、風景などが説明と共に描かれている。
同館では「素朴で親しみやすい作品ばかり。普段なかなか目に出来ない貴重な作品ですので是非足を運んでください」と話している。
文化財講演会
温故館移築保存1周年を記念した講演会が3月20日(火・祝)に市役所内で開催される。時間は午後1時30分から4時40分まで。
「大正の村役場建築」と題して、旧海老名村役場として利用された温故館の役割や、村役場建築に携わった大工の棟梁・藤井熊太郎に焦点を当てた講話が行われる。定員は申し込み先着順100人で、参加費は無料。申し込みは3月16日(金)までに市社会教育課まで電話か直接。
問合せは同課【電話】046・235・4925まで。
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