海老名市は今年度から、寝たきりや認知症などで、介護を必要とする家族を在宅でケアしている介護者の心身をケアすることを目的に、箱根町などの温泉施設利用費の一部を補助する事業をスタートさせた。
市では2000年度から介護者支援として要介護度4、5の人を在宅で介護する市民を対象に針や灸、マッサージなどの施術費を助成する事業を進めてきた。対象となる市民は約300人程度いるが、その利用率は15〜20%程度に留まり市は介護者サポート施策の拡充へ向け検討を進めていた。
今回のサポート施策は介護環境の整備を進める海老名市と、観光振興を進めたい箱根町の思惑が一致したことから実現した。先月末には市役所で内野優市長と箱根町の山口昇士町長、箱根温泉旅館協同組合の榎本孝弘理事長が協定書に調印。内野市長は「在宅で介護をしている人がリフレッシュできるようになれば」と話した。
新たに始まる助成事業は要介護度4、5の人を在宅で介護している市民が対象となる。市は同組合に加盟している旅館に加え、門沢橋の日帰り温浴施設「都の湯」、柏ヶ谷の「ここち湯」の利用に対し、日帰り温泉では1回につき500円、宿泊の場合は6千円を助成。すでに行われている「はり・灸・マッサージ等施術助成」とあわせ、年間1万2千円分の助成を受けることができる。
担当者は「介護者サポート事業は施術費助成に加え、温泉利用という新たな選択肢が加わった。より多くの介護者に御利用いただき、介護の疲れを癒してほしい」と話している。
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