小田急特急ロマンスカー=写真=の海老名駅停車を求め23万人を超える署名を電鉄側に提出してから2年3カ月が経った。市は西口開発を中心に街の魅力を前面に押し出し、海老名駅の利用価値を高めることで、停車実現を目指している。
ロマンスカー停車を求める声は30年程前からあった。1981年から県鉄道輸送力増強促進会議の場で繰り返し「停車要望」を行い、99年からは市長名で要望書を電鉄側に提出してきた。
しかし停車実現へ向け本格的に動き始めたのは2009年。市内外のイベントや近隣市町の自治会などを通じ署名を集め10年3月に約23万4千人分の署名を電鉄側に提出した。
市民を含めた「停車要望」を終え、現在は行政側からのアプローチを続けている段階。ロマンスカーを停車する電鉄側のメリットを考慮し、海老名駅の利用価値を高めようとする動きへと切り替わっている。
10年8月には小田急線・相鉄線海老名駅の駅舎部自由通路を整備。今年3月には羽田空港直行バスの運行を開始した。今後も、ららぽーとの出店計画が明らかになっている西口エリアの再開発事業や、相鉄線の都心部乗り入れなど、海老名駅を取り巻く環境は数年の間に劇的に変わる。市はこの変化を好機と捉えている。
内野市長は先週末から始まったタウンミーティングの中で「海老名の魅力が高まれば必然的に停車は実現すると考えている」と強気の姿勢を示している。
電鉄側は「海老名の熱意は感じているが、新規の停車にはダイヤの大幅な改正が必要であること、他駅からも要望があること、すでに本厚木駅や相模大野駅に停車をしており、特急電車の性格上などから現状では難しい」と話している。
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