福祉会館屋上の「菜園ひろば」で野菜づくりを指導する 野木 幹夫さん 国分寺台在住 74歳
快活、短気、知りたがり
○…「台風でキュウリがやられちゃって大変だったんですよ。でもトマトは無事でした」。高齢者が心身ともに健康な生活を送るための仲間づくりを目的としてスタートした「菜園ひろば」。福祉会館の屋上を使って小さな菜園や花壇を作り収穫を楽しむ会で、野菜や花作りを指導する。
○…ボランティア活動を始めたのは定年後。現役時代は仕事一筋の典型的な「会社人間」を貫いて来たため第二の人生のビジョンを描いていなかった。「我々の世代は『引退したら世の中に恩返しするもの』と考えている世代。体は丈夫だったから、社協に『何かできることないか』って押しかけたんです」と笑顔で振り返る。それからまもなく高齢者の送迎ボランティアなど複数の活動に従事。「せっかくだから」とヘルパー2級の資格も取得した。さらに県のガイドヘルパーの講習を受講。今も週3回、さまざまな障がいをもった人たちの送迎や入浴の介助などのボランティアを行っている。「毎日楽しいですよ。日常に追いかけられたらダメ。追っかける位じゃないと」。ほかにも写真や俳句の会に所属するなどスケジュールは3カ月先まで予定がビッシリ。
○…生まれは北海道小樽市。幼いころからものづくりが得意で小学校の低学年でラジオを組み立てたりするほどの理科系少年だった。やがて夢だった電気機械を設計する職に就き、発電所の制御装置の設計などに携わってきた。「海老名に住んで35年。住みやすい街、顔が見えるし人が多すぎないのがいいね」
○…ボランティアを紹介してもらえたのも、ヘルパーの資格取得もすべていいチャンスに巡り合えたから。「本当は短気。でも普段は抑えて生活している」。笑顔で野菜の手入れをする姿からは到底想像できない。好奇心も旺盛で、何でも知りたがる性格が「何か一つ」に落ち着かないという意味で「短気」は間違っていないかもしれない。
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