ハッピーサロン「銀の椅子」の運営委員長 河野 誠一さん 東柏ヶ谷在住 71歳
効率型から人情型へ
○…6人に1人が65歳以上の東柏ヶ谷地区で昨年、敬老の日に合わせてオープンしたハッピーサロン「銀の椅子」は連日多くの人たちで賑わっている。「元気で楽しく生きるには生きがいが必要。それを見つけられる場所にしていきたいですね」と机に身を乗り出して話し始めた。
○…勤め時代は大手不動産会社で地域開発を担当し、コミュニティ都市を作りあげた。右上がりの時代でがむしゃらに従事した結果、とんとん拍子に出世。会社を任される地位まで上りつめたが、62歳のとき、友人から『いつまで働くの?』と一言。そのとき周りの人が勤め生活を終えて、セカンドライフを楽しんでいる姿を見て「完全に手遅れになってしまったと思った」と会社をスパッと辞めた。会社から出て何をしていいのかも分からず、友人の誘いで日本橋から京都まで歩くことに。足の裏はマメだらけ、疲れのあまり眠れない日もあったが、この14日間が人生を変えた。「自分の限界を知って、効率ばかりを考えていた仕事時代には考えられなかった、面倒くさい事でも進んで出来るようになりましたね」
○…隣の人の顔もわからない社会。それを解決していた仕事だったが、退職後いざ足元を見ると、自身も地域のことに関しては右も左もわからない状態だった。その中で自治会長を引き受けたことを機に地域活動に取り組み始めることに。地域最大のイベント「大塚ふるさとまつり」の実行委員を務めたときには存続の危機を経験。「あの時は何回も何回も会議をしたんだよ。何のためにやるのか答えが出たときは力が湧いてきたね」と神妙な表情から頬をゆるめた。
○…現在の活動の源は”FOR ATHERS・WITH ATHERS”学生のときに衝撃を受けた言葉だ。「自分という人間が、だれかの役に立てばというのが、自分にとっての生きがいですね」と笑みをこぼした。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
PCジャングル本店だからできる中古PC・モバイル商品・アウトレット家電のLIVE配信3月28日19時~20時 |
|
<PR>