園舎が老朽化した門沢橋保育園を、近接する門沢橋小学校の敷地内に移設するとした市の計画に対し、保護者らが反発していた問題で9月20日、市議会文教社会常任委員会(森下賢人委員長)で設計費などを盛り込んだ補正予算案が審議された。この中で移設新設に伴う予算を減額することなどが方向づけられたことから、計画は白紙となる見込みとなった。
1972年に開園した同園について市は経年劣化による老朽化が目立ったため昨年2月、市教育委員会に小学校の敷地内への移設を打診。市教委はこれを了承した。
今年7月には市幹部で組織する最高経営会議で方針を決定。市議会9月定例会に設計費などを盛り込んだ約2800万円の補正予算案が上程された。
しかし保育園の保護者に移設計画が伝えられたのは8月下旬で、小学校PTAには9月に入ってからだったことから、「説明なしに、ことが進んでいる」と一部の保護者の間に不信感が生まれ、反発が起こっていた。
市長が謝罪
16日に門沢橋小で行われた説明会には保護者ら約250人が参集。この場に出席した内野優市長が「混乱を生じ心からおわびします。しっかり説明責任を果たしていく」と謝罪する事態となっていた。
18日に市教委が事業執行停止を申し出たことを受け、19日の最高経営会議で計画の白紙化を決定。20日の文教社会常任委員会の冒頭、市長は委員らを前に「説明不足で関係者に混乱を招いた。心からおわびする」と謝罪した上で、「昨年2月に教育委員会から了承を得た段階で保護者からも了承を得たものと考えていた」と話した。
設計費などを盛り込んだ補正予算案は複数の常任委員会でも審議されているため、取下げることはできず、市議会最終日に予算案を可決させた後に、追加議案で建て替え関連予算を減額する補正議案が提出される。委員会はこのことを確実にすることを求めた付帯決議を賛成多数で可決した。
市議会最終日となるきょう28日の本会議に上程される「0円減額補正議案」が可決されることで、計画は正式に白紙となる。
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