海老名版 掲載号:2012年11月23日号
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「韋駄天様」を大谷観音堂に奉納した 石井(いしい)一嘉(かずよし)さん 大谷南在住 59歳

身と心を磨き続ける

 ○…一度彫ってしまったら、やり直しは効かない「木彫り」。じっくりじっくり彫りながら、2年4カ月の歳月をかけ、「韋駄天様」を作り上げた。その瞬間を「ホッとした」と息をつく。一番こだわったという韋駄天様の顔はどこか満足気な表情だ。「不思議なことに韋駄天様の顔は自分に似てるって言われるんですよ」と同じ表情で微笑む。

 ○…幼少時代からモノ作りと歴史が好きで、京都で不動明王を見つけたとき「いつかこれを作りたい」と思っていた。多忙な生活から一段落つき、定年後の生活をどうしようか考えていた5年前、鎌倉に彫刻教室があることを知り、その門を叩いた。師匠の教えは、休日の晴れの午前中しか作業をしないこと。心掛けているのは作品を制作している時は、煩悩を捨て何も考えないで彫ることに集中すること。「自分はまだまだ未熟で、彫っているときにも仕事のことが頭に浮かんできてしまうんです。早くその境地に達したいですね」と腕を組みながらうなずく。

 ○…古いものに興味が湧き上がり、40代のときには琉球古武術を習い始めた。棒やヌンチャクなどを使用する武道で、小さいケガは当たり前。骨折をすることもしばしばだった。「とにかく昔の人がどういう生き方をしていたのかを知りたいんですよね」と目を輝かせる。

 ○…「煩悩を払い、全体を見つめることが重要なのは彫刻も武道も一緒なんです」と仏のように人生を悟っている。「ちょっと本で読んで」と話始めるのが印象的。歴史物の話をするときは新しい話題が溢れ出る。自身の活動の源になっているのは「剣は鞘に入れておけば使えるものかどうかは見えない。いざ使う時に錆付いていないようにしとくこと」という極心空手の大山倍達をモデルにした漫画のセリフ。「家族からは、いつ出家してしまうのか心配がられています。家族を守るために勉強をしているのですが」と日々、自己研鑽を欠かさない。
 

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